ウサギの楽園に行ってきました。
このゴールデンウイークに家族で、朝日新聞社の依光隆明さんの連載エッセイ「夜間飛行」で「ウサギ島で戦争と平和を考える」の舞台となった、広島県竹原市、大久野島に行きました。
ここは今、ラビット・アイランドとして注目を集める島。フェリー乗り場を降りると、目の前の芝生にウサギがたくさんいて、旅行者は「どうぞ」とニンジンやキャベツなどエサを口先に持っていきます。それをモゾモゾと食べるウサギたち。上陸して5分で、この島の魅力が分かりました。
島内はキャンプ場までしか一般車は入れず、あとはシャトルバスだけ。フェリー乗り場から唯一の宿泊施設(ここでは食事ができ、お土産も売っています)まで歩いても15分程度と、ウサギを見ながら散策です。依光さんも書いていましたが、宣伝やイベントなどでお金をかけても集客が難しい観光地が多いなか、ここはまったくお金をかけないで、ウサギとふれあうことで喜んで帰っていく場所になっています。帰りのフェリーから降りると娘が「今度はいつ来るが?」と笑顔で話すので、特に子どもにとっては魅力的なんでしょう。
またここは、明治から昭和にかけて毒ガス製造をしていた島で、「毒ガス資料館」があります。ここにも是非お立ち寄りください。戦争と平和を考える場所なんです。詳しくは64号の「夜間飛行」をご覧ください。