スタッフの上村です。NHKの連続テレビ小説で『あんぱん』の放送が決まってから、アンパンマンの作者で高知出身のやなせたかしさんについて知る機会が増えました。
やなせさんは、50歳の時にアンパンマンの原型になった短編童話を発表、当初大人からは酷評されますがめげません。そのうち子どもたちの間で人気が出たアンパンマンは、ついにアニメ化されるまでになりました。19年間、ずいぶん我慢強くアンパンマンを描き続けたものだなと思わされます。
好きな仕事、そこに意思がある仕事はどんな状況でも続けて行かれるもの。とはいえ、やなせさんも、なかなか芽が出ない時期には自分を励ますために詩を書いて踏ん張っています。(踏ん張るというよりもっと軽やかな感じなのでしょうか?)その詩『手のひらを太陽に』は後に彼の代表作に。
決して楽ではない歩みでも、遅咲きと言われようとも、一歩一歩誠実にご縁を大切に人生を歩んでいると、与えられるものすべてが後の人生につながり大きな花を咲かせるのだと、やなせさんの人生に学ぶ気がします。