季刊高知89号が発売になりました。今号は「漁」をテーマに、SDGsも意識した内容になりました。この特集の取材では2度、門田カメラマンと一緒に漁船に乗って実際の漁を見る機会がありました。
そのひとつが、朝4時に須崎港を出発した「九石大敷組合」さんが行っている定置網漁の取材。改めて「漁師」という職業、仕事のカッコ良さが伝わってきました。彼らは船上では無口(それがいい)でしたが、漁場に近づくと、自然とストレッチをしたり、ひと言、ふた言会話をしたりと、緊張感が高まっていきます。そして十数人の漁師が息を合わせて網をたぐっていく作業はまさに力仕事。網が狭まって魚をたも網で獲るようになると、今度はスピード勝負になります。狙った魚をスイスイとすくい、船上の水槽へ入れていきます。これ以上書くと、本文に近づいてくるので省略を(笑)。
ブランド化している「九石大敷組合」さんの魚たちは、豊洲市場に出荷されるほか、首都圏や阪神圏を中心に、ミシュラン星のレストランをはじめとする飲食店100店以上と直取引をしています。また須崎市のふるさと納税返礼品としても提供されています。このブランドを進めていくストーリー、SDGsの視点も盛り込まれています。また「九石大敷組合」さんの魚を味わえるイタリアンレストラン、居酒屋も紹介しています。
次回のメルマガも特集ネタで、深海の生き物にスポットを当てた室戸市の若き漁師について書きたいと思います。