季刊高知88号を本日(24日)午後から配本します。25日発売なので、半日ぐらい早いペースです!と自慢げに言いたいところですが、書店を一軒一軒まわるので、配本が終わるのは27日でしょうか。県西部、東部の方にはご迷惑をおかけします。
今号の特集テーマは「草toひと」。公園、畑のまわり、河川敷、山のふもと。高知にはいたるところに野草がたくさんあります。そんな自然環境の中で、独自の視点を持って野草を商品化したり、防災や食につなげたり、体験メニューにするなど、野草を生かしている「達人たち」がたくさんいます。そういった人たちを紹介する特集になりました。ジャイアント・インタビューはランドスケープ・デザイナーのポール・スミザーさん。「庭」や「植物」に関心がある人にはなじみ深い方で、英国人だけれど日本の第一人者だと思います。そのポールさんのお話しが5ページにわたって載っています。実はこれでも語って頂いた内容を載せきれなくて、編集者の葛藤がありました。
取材前から珍しく緊張したのが、映画『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督のインタビューでした。カンヌでも米アカデミー賞でも話題になった作品であり、監督自体もずっと以前から世界の映画祭で賞を取るなど注目されている人でした。県立美術館さんには、濱口監督の特集上映会を企画してくれて、ご本人を講演で呼んでいただき、感謝しかありません。とても自然体で、どんな質問にも応えてくれた濱口さんでした。内容は是非、誌面を読んでください。
もう一つの注目して頂きたい記事は、JEANS FACTORYの中津徹社長にご登場を願った「現代アートと企業」、JEANS FACTORYの40年を追った「タウンズ・リポート」です。建物にこだわり、店内に巨大なアートを展示する、そんな環境の中でお客さんがゆっくりと買い物を楽しむセレクトショップをつくり上げた中津社長。今でこそ当たり前となった郊外型ショップの先駆けとしての先見性など、当時のこともくわしく語って頂きました。
今回は書き出したら止まらない、という想いにあふれた一冊になっています。次回は季刊高知初の「付録」についてご紹介します。