スタッフの徳弘です。9日(金)から上映が始まった、「ラーゲリより愛を込めて」を先週末観に行ってきました。上映日が来るのを指折り数えるほど、ずっと気になっていた映画です。
本作の舞台は、第二次世界大戦後のシベリアにある強制収容所(ラーゲリ)。60万人以上の日本人が不当に捕虜となり、零下40度近くの環境で過酷な労働を強いられるなか、いつかは日本に帰れることを信じて、仲間に希望を与えた実在の日本人捕虜・山本旗男さんの半生を描いた物語となっています。
1940年代前後の大きな歴史といえば、やはり第二次世界大戦ですが、終戦後のシベリア抑留は本作を通して知りました。見終わった後、もし僕が同じように捕虜として抑留されたら、どうしていたでしょう。多分、山本さんのように前向きに周りを励ましながら生きることはできません。ほとんどの捕虜たちと同じように、日本に帰れるなんて期待を持たずに、命がある限りただやり過ごしていたはずです。山本さんの励ましに救われた当時の仲間たちはどれほどいたのでしょうか。
そして、帰郷をともに目指す仲間たちとの熱い絆、日本で帰りを待つ家族への深い愛情には本当に感動しました。何不自由なく生活できている今の時代に感謝し、一日一日を大切に過ごしていきたい。そう思える作品です。また、山本さんを演じた二宮和也さんをはじめ、桐谷健太さん、松坂桃李さんらなど、豪華俳優陣の演技には終始引き込まれっぱなしでした。この冬、ぜひ劇場で観てもらいたい1本です!