＜季刊高知　楽屋ばなし＞
11月8日（月）は取材のため、RKCラジオのスタジオにも電話にも出られない状況でした。そのため若手の徳弘さんがピンチヒッターでスタジオ出演！しっかりと代役を務めてくれました。これは自分に何かあった際、いつでも対応できることがわかった、いい機会になりました。RKCラジオ「週間・季刊高知」は毎週月曜、10時45分頃から放送があります。

秋、到来。

　スタッフの徳弘です。１１月にもなれば、高知の山は秋らしく色づきはじめ、紅葉シーズンを迎えます。つい先日、今がちょうど見頃のべふ峡に紅葉狩りに行ってきました。コロナ禍になってから、お出かけをする機会がめっきり減ってしまったので、久しぶりのお出かけです。
　べふ峡は、高知県内の紅葉スポットのひとつで、物部川が流れる渓谷です。高知市から車で１時間半から２時間ほどの所にあり、見頃の今であれば、大栃から北上していくにつれ、紅く染まった山が少しずつ見えてきます。べふ峡ではモミジやカエデ、ヤマザクラなどが紅葉するそうです。着いてからは、寒さに負けてしまい、ゆっくり散策することはできませんでしたが、しっかり秋を感じることができました。もっと厚着をしていけばよかったと、今更ながら少し後悔しています（笑）。他にも瀬戸川渓谷、中津渓谷など、紅葉を観たいスポットはまだまだあります。ぜひ、みなさんも紅葉狩りで秋を満喫してみてはいかがでしょうか。

霜月十日、「乙女の会」

　11月も中旬に入ってきて、季刊高知83号の取材も少しずつスタートしています。今日（10日）は前号からスタートした住人十色「土佐のはちきん磁石」（聞き書き）を担当してくれる、社会福祉法人「ねはんの会」元理事長の土居瑞さん（1928年生まれ）のお宅におじゃましました。同窓会にあたる「乙女の会」があるということでした。しかし、その背景には歴史の悲しみや、やるせなさがありました。
　学徒動員による国の招集で、1943（昭和18）年11月10日午後8時、高知駅に集合し夜汽車で大阪（第二高女　88名）の軍需工場へ向かった日。現地ではネジ生産工場で従事し、空襲に遭い、それは大変な思いで高知に帰ってきたそうです。それから高知でも大空襲があり、「学校の後始末や卒業、就職、戦争の様々な片づけなど、数えきれないくらいの大きな荷物と責任を担いながら、戦後の一日、一日を歩んでいった」と当日配布のパンフレットに書かれていました。
　（スタートは聞き逃していますが）それから80年たった今も、これで最後と毎年いいながら（笑）、同窓会「乙女の会」が毎年11月10日に行われています。90代半ばになっても皆さん元気で、前向きで、ちょっと感動しました。次号につながるお話も聞けましたので、それを83号で書きたいと思いました。