スタッフの徳弘です。高知と馴染みがあるお笑い芸人「南海キャンディーズ」の山ちゃんこと山里亮太氏の著書「天才はあきらめた」を最近読みました。今回は、山里氏のこれまでのお笑い人生、人柄やお笑いに対する想いなどが書き綴られた本書をご紹介したいと思います。
山里氏の幼少期から、お笑い養成所NSCに入るために進学した関西の大学でのこと、NSCでの下積み時代、そして、現在の相方・しずちゃんとの出会いと不仲時代、今に至るまでの過程が赤裸々に書かれている本書。物語の中心となっている下積み時代の山ちゃんは特に印象に残っています。先に売れていく同期、後輩に嫉妬心や劣等感を感じながらも、それをエネルギーに変えてネタ作りやお笑いの勉強に励む山里氏。仕事のオファーがきたときは、事務所が「素人だから」という理由で断られたこともあったそうです。それでもお笑いの舞台を諦めずに戦いつづけた山里氏は芸人として売れたい気持ちが人一倍強く、目標に向かってひたむきに努力を続けられる人なんだと感じさせられました。僕が同じ立場だったら、間違いなく心が折れていたと思います。ただ、本書では努力の部分だけでなく、山里氏のダークな部分も包み隠さず書かれていて、当時の相方には「なんでやねん」を3時間言わせたり、努力をしないしずちゃんだけが売れていく嫉妬心からマネージャーを通して仕事を断らせようとしたりと、数々のエピソードが語られています。ここでは詳しく書きませんが、個人的には、山里氏がムカついたこと、嫉妬したことなどをノートに書きため、復讐に燃える話が面白く、そんな山里氏がどんな人間か少し分かったような気がしました。
本書はなにかの目標に向けて頑張っている人におすすめできる1冊で、この本を読むことで、サボりたい、逃げたい気持ちを断つ手段や努力を続けるための考え方などを得るヒントになると思います。ぜひ、機会があればいかがでしょうか。