今号の季刊高知「藤ちゃん交遊録」に出てくる掛水さん。私もお世話になった一人だ。また、一ファンとして、毎回、高知新聞の記事欄に彼の記名記事を探して読んでいただけに、今後の寂しさを感じる。
掛水さんとは、彼が記事ネタを探して町を歩いていた時にたまたま出会った。新しい仕事の話をするうち記事ネタとして拾い上げてもらうことになった。掛水さんは取材後も気にかけ、たびたび見に来てアドバイスをくれた。文字通り足で探す記者姿勢に信頼がおけ、丁寧に物事を見られる姿勢に嘘がないと感じ入った。始まりがそれだったので、その後、彼の記事を読むたび、この記事も歩いて探し、真実を洗い出して問題提起をしているのだろうと、彼が記事で教え問いかけてくる内容に興味を持って読んだ。
今は、料理。どんな風に料理を解析して彼なりの仕立てにしてくのだろうか? 出来ることなら、手料理を味わわせてもらいたい気持ちが膨らむ。「食べることは命の源」を意識した元記者が今、見ているものを教えて欲しい。なんてことない料理ですよ、と言いながら、らしさがあふれている気がする。