皆さん「特用林産物」って聞いたことありますか?こう書けば難しそうに感じますが、森林から生産される産物のうち、きのこ類、木炭、竹、漆、木蝋、わさび、山菜など木材以外の林産物で、簡単にいうと「森の恵み」のことです。
今受け持っている仕事が、県内で頑張っている特用林産物をつくっている生産者のもとを訪ね、その歴史やこだわりを聞くというもの。その一つ一つの思いが伝わり、興味深いものとなりました。ちなみに1例でいうと、ある町の特産品のひとつが備長炭(木炭なので特用林産物になります)で、20代、30代の若い炭焼き職人が複数いますが、事務局長の指示のもと和歌山県で研修してきた彼らは、その材料となるウバメガシの将来を考えた伐採方法を実践することで、木を痛めないで生長させていくように取り組み始めました。また、苗から育てたウバメガシを植樹していくこともスタートさせています。
私たちが日常で食べているきのこ類も、菌床や原木など育て方それぞれに苦労があることも理解できました。森の恵み、大切にしたいですね。