高知医療センター、緩和ケアセンターがん看護専門看護師として働く女性を取材する機会がありました。看護大学を卒業した後、赤十字病院に就職。看護師として4年ほど勤める中、彼女の心には「臨床について、より深く学びたい」という気持ちが芽生えます。「ちょっと覚悟はいりましたが、一旦仕事を辞めて、2年間。専門看護師という目標を定め、学びなおしを決意しました」。そんな彼女ですが、大好きだった祖母のいる高知を離れたくなかったといいます。「最近はWebを活用した研修などもあるので、高知にいても、学べる環境は充分ありました」。SNSの発達した今の時代、どこにいても、やる気さえあればキャリアアップは図れると話してくれる姿には、凛とした空気感、品格、精悍さが漂います。職業柄とはいえ、あっぱれです。
取材の帰り際、同行した男性がつぶやきました。「俺も最後は、あんな人に看取ってもらいたいよなあ…」。同…感…。
高知には、彼女のような女性がいてくれる。そう思うと、ちょっと嬉しくなります。